栄養科
現在、ドライフード・ウェットフード・療法食・手作りごはんなど、数多くのごはんがあり、なにをあげれば良いか迷いがちです。
その多くの選択肢の中から、お気に入りを見つけてあげるのは飼い主様の役割です。
ただ、そのお気に入りのごはんが愛犬・愛猫の健康にとってベストかどうかをチェックするのは獣医師の役割です。
当院では検査データやエビデンスに基づく「栄養学」に力をいれております。
「EBVN=Evidence based veterinary nutrition」を信念に、
今のフードや手作りごはんが本当に体にとって合っているかを科学的に見極めていきます。
また、獣医栄養学分野の発展のため、積極的に研究発表やセミナーなども行っております。
論文発表+研究発表・症例報告
2018年「血清亜鉛・血清銅の測定~手作り食とドッグフード食の比較」(ペット栄養学会)
2019年「手作りごはんをはじめとした犬の栄養指導における血中微量ミネラル測定を含む血液検査の有用性の検討」(獣医内科学アカデミー)
*手作りごはんで取りにくいとされる「亜鉛」や「銅」について調べました。
2019年「腎臓病用療法食に変更したことでインスリン投与量が減量できた猫の2症例」(ペット栄養学会)
*通常であれば糖尿病の猫には糖尿病用の療法食を用いますが、腎疾患のある猫には高たんぱく食はかえって負担になります。
2020年「ドッグフードの都市伝説を検証する~熱湯でふやかすと栄養組成が変化する?」(獣医内科学アカデミー)
*ネットではドッグフードに熱湯をかけると栄養素が破壊されると言われていますが…。
2021年「ドッグフードの都市伝説を検証する~原材料に表記のないアレルゲンの混入はあるのか?」(獣医内科学アカデミー)
*人の食品ではアレルゲンの混入に関しては厳格な基準がありますが、犬ではありません。結果として…。
2021年「イヌの食物アレルギー用療法食における原材料表記のないアレルゲン混入の実態調査」(ペット栄養学会、原著論文)
2021年「イヌの食物アレルギー用療法食における原材料表記のないアレルゲン混入の実態調査2021」(ペット栄養学会)
2021年「高脂血症のチワワに食事療法とモエギイガイ抽出脂質物を投与することで改善が認められた栄養指導の1例」
*犬にも脂質代謝異常があります。栄養指導でよく反応があった1例を紹介させて頂きました。
2022年「ドッグフードの都市伝説を検証する~原材料に表記のないアレルゲンの混入はあるのか?(缶詰編)」(獣医内科学アカデミー)
2022年「ドッグフードの原材料に表記のないアレルゲンの混入に着目し、療法食を変更したことで、皮膚症状が軽減された柴犬の1例」
(ペット栄養学会)
*原材料に表記のないアレルゲンに着目した結果、痒みをコントロールできました。
2023年「ドックフードの都市伝説を検証する〜原材料に表記のないアレルゲンの混入に着目し、療法食を変更したことで、
皮膚症状が軽減した慢性腎臓病の柴犬の2症例」(獣医内科学アカデミー)
*アレルギーの認識については獣医学はまだまだ遅れています。
2023年「手作り食の有用性と健康評価〜たんぱく質を制限した手作り食が奏功した慢性腎臓病の柴犬の2症例」(獣医内科学アカデミー)
*手作り食も療法食も極端な栄養組成のものはあげて終わりではなく、そこからが始まりです。
2023年「原材料に小麦の表記がないドッグフードに含まれる小麦の含有量について」(ペット栄養学会)
*どれだけ小麦の混入があるかを調べたら、交差抗原性の話になりました。
*小麦アレルギーのワンちゃんも安心して食べれるという小麦グルテンフリーのフード。大麦を使用していませんか?
2024年「ドッグフードの都市伝説を検証する〜栄養添加物(強化剤)を使用しない流行の無添加フードはAAFCOの養分基準を満たしているのか?」(獣医内科学アカデミー)
*国産フードで、栄養強化剤をほとんど使用していない新しいタイプのフードが流行っていますが、、、。
○栄養指導・フード相談
血液検査、超音波検査、レントゲン検査などの結果データをもとにその子にあったフードを相談させて頂きます。
○手作りごはんレシピチェック
総合栄養食の基準とされるAAFCOの養分基準をもとに、手作りされたごはんの栄養成分を評価し、改善点を提案いたします。
○手作りごはんセミナー
開講準備中です。
○アレルギー検査
食事は皮膚とも関係があります。